〇第6:授記品
「授記」とは、未来に必ず成仏できるという”保証の言葉”を釈尊から弟子に授けることです。授記品では、四大声聞、すなわち迦葉・ 須菩提・迦旋延・目健連(目連)の四人の声聞に対して、釈尊から授記されていきます。先の舎利弗への授記に次いで、二回目の授 記になります。また、これで、譬喩品三車火宅の譬えから始まった四大声聞に対する説法が、一応、しめくくられることになります。
法華経の迹門(前半14品)では、まだ歴劫修行の成仏観から出ていません。それで、「遠い未来に成仏する」という授記になります。

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