〇第27:妙荘厳王本事品
妙荘厳王本事品は、「息子が父を教化する」というストーリーです。
はるか昔、妙荘厳王という王がいました。后の名前は浄徳夫人。二人の王子は、浄蔵と浄眼。夫人と王子は、雲雷音宿王華智如来という 仏が説いた正法を信仰しました。しかし、父の王だけが、バラモンの教えに執着する「邪見の人」でした。
二人の王子が王に仏法を伝える方法を思索していると、浄徳夫人が、神通力を見せなさいと、進めます。そこで、浄蔵と浄眼が妙荘厳王 に神通力(仏法の実証)を見せると、王は改心します。
妙荘厳王は、いいます。「世尊よ、この二人の息子たちは、すでに仏の行いをなしました。神通変化を私に見せて、誤った教えに執着す る私の心を転換し、仏法の教えの中に安心して住し、仏にお会いできるようにしてくれました。この二人の息子は、私の善知識です。 私が過去世に積んだ善行の功徳を呼び起こして、私に利益を与えるために、我が家に生まれてきたのです。
(池田名誉会長:21世紀は、政治だけ、経済だけではなく、一歩深い「生命の時代」であり、「哲学の時代」となっていかざるをえない と、私は見ています。その先駆けが私たちです。日本という悪王を、善の「妙荘厳王」に変え、世界をその方向に引っ張っていく起動を 今、つくっているのです。)








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